永沼まさと一般質問



平成24年12月定例羽生市議会



1 市内循環バスのオンデマンド化について


 薫風会の永沼でございます。  通告に基づきまして、順次一般質問を行います。


 最初の質問は、市内循環バスのオンデマンド化についてであります。


 平成7年度から、羽生市は市内循環バスを運行、平成18年度から名称を羽生市福祉バスに変更、平成19年度から1回200円の運賃と有料化され、現在に至っております。平成7年度の導入時には、1日平均183.6人の利用のあった市内循環バスですが、19年度から23年度の1日当たりの利用者数の推移を見ますと、19年度1日平均62人、20年度57.6人、21年度53人、22年度44.1人、そして23年度では34人と直近の5年間で約半分、平成7年の利用者に比べると現在2割にも満たない状態であります。バスの利用者は減少の一途をたどっております。


 平成23年度のデータですが、運行日数243日、1日の平均乗車人員34名、運行費用2,049万5,000円、運行収入137万2,000円、利用者1人当たりの経費は約2,500円、これでは市が直接高齢者へタクシーチケットを配ったほうが安上がりといった状態になっております。市内循環バスの運行制度を抜本的に見直すべき時期にきていると声を大に訴えたいと思います。  高齢化に伴い、医療機関への行き来や買い物などに困窮する交通弱者が増える現在、サービスを廃止するのではなく、サービスの質を向上させ、利用者増加へ向けての取り組み、施策が求められていると思います。年間約2,000万円の運行経費が生きたお金となるよう、ここに先進事例を提示し、羽生市での導入の可能性についてお伺いいたします。


 既に通告していますので、担当課も十分検討されているかと思いますが、改めて三重県玉城町オンデマンドバスの事例を提示したいと思います。


 玉城町では、現在2種類のバスを運行しています。1つは、元気バス、これがいわゆるオンデマンドバスであります。もう一つは、福祉バスで保健福祉会館と隣接する伊勢市の小俣図書館を玉城病院経由で結ぶ福祉バス、これは定時運行であります。  さて、元気バスの概要ですが、利用者が事前に申し出た乗車場所や時間に車両が向かい、希望する目的地まで運ぶオンデマンド形式によるバスであります。事前に利用登録をされた人が、あらかじめ決められた玉城町内の乗降場、公民館やごみ集積所、リサイクルステーション、病院、診療所、公共施設、一般店舗などですが、この間で乗合率を高めながら目的地近くまで走ります。利用方法ですが、まず会員登録をする、電話やスマートフォン、固定式の予約端末で予約をする。そうすると、予約した場所、時間にバスがやってくるといった流れで、特に予約と配車に関して、この玉城町の場合、最先端の技術を導入しているところに特色があります。


 この技術は、東大研究チームが開発したもので、利用者の予約、オペレーターの経路作成、バスの配車指示といった一連の流れをコンピュータにより一括管理するシステムであります。大幅な人件費削減と運用の効率化が実現すると期待されております。埼玉県内でも、北本市、鳩山町などは既に域内バスのオンデマンド化を実施しており、大いに成果が上がっていると伺っております。


 羽生市の場合、オンデマンド化などサービス向上を図らず、容易に有料化へ走った結果、利用者が離れ、現在のような状況になったのではないでしょうか。羽生市でも、市内循環バスをオンデマンド化することで利用率が上がり、利便性も向上すると思います。改めて、市内循環バスのオンデマンド化の実施について、当局のご見解をお伺いいたします。


 玉城町では、元気バスの予約に特化したアプリケーションを搭載している、いわゆるスマートフォンを60歳以上の町民に配布し、そのスマホ端末によるその他のサービスへも拡張しております。羽生市でも、メールを使った情報配信サービスを行なっておりますが、メール閲覧手順など高齢者にはいまひとつ理解しがたい点もあり、当市でこのサービスに登録している市民の数は、それほど多くないと伺っております。玉城町の配布している端末は、直観的でわかりやすいインターフェイスであり、これらを使って安全情報配信サービスや安全見守りサービス、これはその端末を使って緊急情報を送ると、GPSの位置情報が自動的に添付されて役所のほうに飛んでいくと、こういうシステムで、これらをあわせて行なっております。


 羽生市でも、例えば70歳以上の市民に簡易型情報端末、スマートフォンの配布と、これら端末を使っての情報サービスの実施を行い、情報弱者化しかねない高齢者への対策をとることができないか、当局のご見解をお伺いいたします。




2 市民との協働事業について


それでは、2項目めの質問になります。市民との協働事業についてお伺いいたします。  羽生駅の西口駅前の景観美化保全事業についてお伺いいたします。


 西口駅前は、市有地であり、本来、羽生市が維持管理を行うことが大前提であると思いますが、西口の先にはホテルグランディア羽生があり、出張などで本市を訪れる方々の羽生市における第一印象が、まさに羽生西口駅前広場になるかと思います。このように、駅前広場の環境保全に関して、羽生市は地元自治会との協働事業としてとらえ、現場における実際の活動を町内会にゆだねております。現在、どのような契約といいますか、文書等による取り決めや覚書などによる業務の仕様など、具体的にどのようになされているのかお伺いいたします。


 協働事業とはいえ、ある面引き受け手、自治会の方々が労務に従事している中、改善してほしい点、お話を聞く機会がありました。それは、例えば花壇に花を植える時期に、その苗を買い、土を整え、肥料を入れる。このときには一番お金がかかる。その後は、雑草を除去し、肥料を与えるなどメンテナンスになりますが、それには労務は必要ですが、余りお金はかかりません。


 問題点は、作業のたびにかかった費用の領収書を市役所に持ち込んで、その金額が市役所の都合で上限があって、分けてくれと言われたり、支払いが円滑にいかない点、あるいは追加の肥料など少額の出費であっても、都度、領収書を市役所に持ち込まないと支払いが受けられない点など、非常にかかった経費の支払い事務が煩雑であり、少額の場合、忙しいと面倒くさいからいいやというふうになりがちな点等を指摘されました。


 本来、市がやるべき事業を好意でボランティアとして頑張っていただいているわけでありまして、もう少し働きやすい環境にしていただきたいと思います。そこでお伺いいたします。自治会と年間の業務委託契約、これは公園なんかはやってできなくはないと思うんですけれども、市民との協働事業に対し委託料として年間活動費を支払うことができないかお伺いいたします。



3 羽生駅西口前の交通問題について


そして、もう1点、最後の質問です。羽生駅西口、ちょっと地元の話ばかりで恐縮なんですが、交通問題についてちょっとご質問いたします。


 以前も、西口に信号機を設置していただきたいんで、その必要性についてただしたところですが、実際この西口前交差点の交通状況について、これまでの事故発生数と違反者数、これいつも取り締まられちゃっておりましてですね、非常に問題になっておりまして、をお伺いいたします。


 正確な数字は、私は把握しておりませんが、大きな事故も起こっているやに聞いており、やはり信号機の設置が必要なのではと思います。このことに関し、当局のご見解をお伺いいたします。


 厳しい財政状況から、早期の信号設置が困難であれば、暫定措置として優先道路を変更し、事故と違反者を減らすことは可能かお伺いいたします。


 現在の西口交差点は、南北の道路、市道0108号線が優先となっており、東西の駅前通り線、市道0106号線が一時停止義務を負っております。通行量や現場の運転手目線で考えると、東西の駅前通り線、こちらのほうを優先にすれば、大分捕まる人も減るし、何というのかな、円滑な交通が期待できるかと思います。優先道路の変更について当局のご見解をお伺いし、私の一般質問を終わります。




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