永沼まさと一般質問



平成23年6月定例羽生市議会


薫風会の永沼でございます。通告に基づきまして、大きく4つの項目について、質問させていただきます。

1 災害に強い羽生市に向けて、ということで質問します。

3月11日に発生した東日本大震災は、大きな爪あとを残しました。災害は忘れたころにやってくる、の言葉通り、阪神淡路大震災の記憶が薄れ始めた昨今、我々日本人の心胆を寒からしめた大きな大きな事件でありました。
震災により、亡くなられた方、また、被災された方々に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。

震災から百日以上経過しました。日本国内では、政治的混乱などもあり、一体、政府は何をやっているんだ、といった報道が多くなされております。
確かに、政治的なパフォーマンスを狙った、と言われても、しかたがないような、原発対策、初動時点での首相の行動など、多くの問題があるのも確かであります。 ですが、一方で、海外メディアの報道などをみると、国内の報道では触れていないことが報道され、興味深いものがあります。
震災後3ヶ月が経過した際の特集で、震災直後の写真と3ヶ月たった時点での写真。同じ場所を同じアングルで撮影したものを並べたものでした。海外の反応は、なんとすばらしい、日本人はわずかの時間でここまで瓦礫を処理している、といった国内の報道とはまったく逆の反応でした。確かに、政府上層部がすばらしい判断をしている、といったことはないと思いますが、現場レベルでは、自衛隊の皆様をはじめ、警察消防、自治体、民間ボランティア等々最前線での賢明で献身的な活動がなされている、そして、多くの成果も上がっている、ということを強調したいと思います。日本は、すばらしい、立派に対応している、という点を申し上げたいと存じます。

震災後、初の定例会市議会でもあり、各議員の関心も高い、防災対策の諸問題ですが、私もこの機会に何点か、質問をさせていただきたいと思います。


まず第一に「災害時における民間企業との協定について」です。
ライフラインが停止した非常時において、地域コミュニティが中心となって、安心安全を確保することとなります。
この時点において、必要となる様々な物資の円滑な調達が重要となりますが、各家庭における備蓄による対応には限界があると考えられます。そこで、地域内にある会社や店舗などと物資やマンパワーの提供に関する協定を結ぶ必要があると思います。 そうした、民間が所有する資源(人的資源、貯蔵物資)が活用可能となる災害協定について一部で締結しているとのお話でありますが、その内容と今後の協定締結の予定についてお伺いいたします。

また、市内には、民間の温浴施設がありますが、被災し、各家庭での入浴が困難になった緊急時において、これら温浴施設を市民に開放するような協定が締結できないか合わせてお伺いいたします。


第二に今回の震災時における「学校における災害時の対応について」お伺いいたします。

今回の地震発生直後、私は、火災や怪我をした方がいないか、自転車で近所を回りましたが、電線が切れて落ちている箇所がありました。
そんな中、小学校低学年の子供たちが下校する姿を見ました。気をつけて帰りなさい、と声かけましたが、危険性を感じました。 震度5強の地震直後です。そこでお伺いいたします。
災害発生直後に児童を帰宅させることに問題はないか。学校で待機させ安全を確保するべきではなかったか。そしてなにより保護者へ子供さんは無事です、という情報を速やかに伝えるべきと思います。災害時のメール、あるいは災害時携帯用のホームページ等による安否確認ができないかお伺いいたします。

第三に「災害対策本部たる市庁舎の耐震診断について」お伺いいたします。
庁舎内にクラックがかなり見受けられ、正直、大きな地震がまたやってきたら、この市役所、大丈夫なのか、と率直に思います。周辺の建物が無事で市役所だけが被災、などという状況が万が一にでも起きたら、大変でしょう。耐震診断は実施したのかお伺いいたします。 災害時、市庁舎は防災拠点、対策本部になるのでしょうか。
また、他の安全な場所に拠点を移す必要があるのではないかと思いますが、当局のお考えをお伺いいたします。

(当日削除しました)


2 学童保育について

学童保育について、本定例会に議案が提出されております。学童保育の充実に向けて羽生市も取り組んでいただいていることに敬意を評したいと思います。
ここで2点ほどお伺いいたします。近隣市との制度上の比較で、本市のサービス水準が劣っているのではないか、との指摘があります。ひとつは「受入れ学年」これは、他市では、6年生までOKなのに当市では3年生まで。他市では費用を銀行引落しで行っているのに、当市では、金融機関に振込みに行かなければならない。こうした格差が実際にあるのでしょうか。 学童保育に児童をあずける親御さんは、働いているケースが多いと考えられます。仕事を休んで振込みに行かなければなりません。
なぜ同等の水準での市民サービスが提供できないか、その理由をお伺いいたします。


3 羽生市「援助米」生産について

    「羽生市「援助米」生産について」お伺いいたします。概要に関しては、新聞報道されておりますので、ここでは言及いたしませんが、埼玉県で手を挙げたのが羽生市一市だけとのことであります。
勇気ある、そしてなによりスピード感のある政策実施に拍手を送りたいと思います。
被災地への支援、昨年の猛暑による作柄から低下した「彩のかがやき」のブランド力の向上、休耕田対策など、一石二鳥、三鳥の効果が期待されます。予算の問題もあるかとは思いますが、まさに生きた税金の使い方だと思いますので、助成額の増額による生産高の拡大が図れないか、今年度については、すでに作付けは終了されているとは思いますが、来年度以降、さらに量的拡大を図れないか、当局のお考えをお伺いいたします。


4 羽生駅西口前交差点の信号機設置について

   最後に「羽生駅西口前交差点の信号機設置について」お伺いいたします。
羽生市の顔とも言える羽生駅ですが、西口交差点に信号機が付いておらず、平成16年の駅舎落成以来、非常に危険な状態が継続しております。危険箇所と警察も認識しているのか、頻繁に、実に熱心に、一時停止を監視されており、出勤等で急いでいる多くの市民が、一時停止不履行で、取り締まられております。この不幸な状況を一刻も早く解消し、安全な羽生市の顔となるよう、信号機の設置が必要であろうと思われますが、市当局のお考えをお伺いいたします。


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