合併問題について

さらに、騎西町長に至っては、9月4日の町議会において「1市3町が的確」と答弁し、加須市+騎西、大利根、北川辺町で新市に移行するに前向きな発言を行った。
この場合の新市の域内人口は、11万8000人

9月7日の新聞報道によると「合併は羽生、南河原と 年度末までには法定協」という見出しで
『行田市の山口治郎市長は六日の定例記者会見で、市町村合併について、「(合併特例法期限の)平成十七年度末までにはまとめたい」とし、枠組みについて「現状を考えると、行田と羽生、南河原の二市一村で年度末までには法定協議会を立上げたい」と述べた。』と報道された。
ここにきて北埼玉地域(北埼玉郡)は、「北埼玉は一つ」の当初のスローガンとは逆に真っ二つになる可能性が浮上してきたのである。
行田+南河原+羽生だとその域内人口は、14万7000人

「政令指定都市」は人口50万。「中核市」は30万。「特例市」は20万

加須中心の1市3町合併、行田中心の2市1村合併、いずれもしても特例市にさえなれない規模の合併である。この場合、はたして合併するメリットがどの程度あるのだろうか。

「北埼玉は一つ」でまとまるなら、中核市も見えてくる。が、現実はどうだ。行田、加須は合併後の「目先の」主導権維持に固執し、鞘当を繰り返すが、合併による本当のメリット、何十年も先の将来のことを真剣に考えたとき、「小異を捨てて大同に」の気持ちが大切なのではないか。
30万人で「中核市」。20万人で「特例市」。じゃ、11万8000人の都市は?今の加須市、羽生市、行田市とどこがどう違うのか。
14万7000人の新市に移行した場合、現在の「羽生市」そして「羽生市民」にどれだけのメリットがあるのだろうか。市役所が遠くなるだけと違うの?
こうした合併に関する情報の提供、市民の参加した合併議論の必要性がますます重要になってくると思う。

2002年9月11日




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