
バベルの塔の伝説を引合いにだすまでもなく、
人のコミュニケーションの手段としての「言葉」は、
大変重要なものであろうかと思います。
ここでは、
より良き羽生人になるための
言葉づかいやマナーなどについて
学習していきましょう。さあ、やってみやっせ!(LET'S TRY!)
第1課
日常のあいさつ
太郎:いいやんばいっす!
(こんにちは。)
花子:いやんばいっす!。
(こんにちは。)
太郎:ほう、これみやっせよう!
(ほら、これを見てごらん。)
花子:なに、なんだべ。あれ、えらうまげなぼたもちだで。
(いったいなにかしら。あら、とてもおいしそうなおはぎですね。)
太郎:こさえすぎちったから。食べてみやっせ。
(作りすぎたので。どうぞ食べてください。)
花子:うっそう。えらわーりいでぇ。
(えっ本当?ありがとう!)
太郎:なんでなんで。
(どういたしまして。)
《解説》- 「いいやんばいっす」
ネイティブの羽生人の場合「いいやんばいっす」の「いい」を省略し、「やんばいっす」と発音するケースが多いようです。「いいやんばいっす」は、朝・昼・晩の区別なく使え、祝儀・不祝儀にもあまり配慮は必要ない、とても便利なあいさつです。羽生に長期間滞在する人は、まず最初に覚えていただき、羽生人に呼びかけましょう。きっと素敵な笑顔が返ってくるはずです。
- 「ほう〜やっせ」
「ほう」という感嘆詞に戸惑われる方もいらしゃると思います。標準語の感嘆詞である「ほう」とは用法が異なり(標準語の場合は「ほう、なかなかやるな」とか「ほー、そうゆうことか」などと使用します。)、標準語でいうところの「ほら」(「ほらやるぞ」とか)といった意味です。
羽生言葉の特徴である「語尾のラ行音の省略」の典型的ケースです。「〜やっせ」という助動詞により、標準語の動詞がビビッドな羽生言葉になります。音の短い動詞がはまりやすいです。
「する」(しやっせ)「行く」(行きやっせ)「来る」(来やっせ)「食べる」(食べやっせ)などです。
- 「えら〜げ」
直訳すると「たいそう〜っぽい」といった意味です。羽生では良く使われる表現です。
「えら」を「いら」と発音することもあります。
- 「わーりいでぇ」「なんでなんで」
標準語の日常あいさつである「ありがとう」「どういたしまして」を羽生言葉で表わすとこうなります。
《さあ、発音してみましょう》- 「いいやんばいっす」
「いい」は小さく速く、「やんばい」は特に「やん」は低く強く「ばい」にアクセントを付けて大きく強く濁って、「っす」は軽く抜いて発音します。
慣れるまで、何度か練習してみてください。
- 「ほう〜やっせ」
「ほう」は強く平らに発音します。「みやっせよう!」は語尾が上がるようにアクセントを付けます。
- 「えら〜げ」
「えら」はその程度が大きいほど強く発音します。形容詞部分はさらりと「げ」は思いっきり濁ってください。
続けて、「だで」あるいは「だに」などを付けると、より羽生言葉のリアリティが増します。
- 「わーりいでぇ」
「わーりい」は高い音で少し伸ばし気味に発音します。偶然といえ英語の「DONT' WORRY」の「WORRY」と発音が似ています。
「でぇ」は、この言葉を使用するシュチエーションによって、語尾が上がったり下がったりします。
- 「なんでなんで」
どういたしまして、という気持ちを強く伝えようとすればするほど、短く速く発音する傾向があるようです。
特に抑揚を付けず、さらりと発音するのがかっこよく聞こえます。
機会があったら、音声ファイルも添付したいですね。今回はこの辺で。
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